フィラリア症②
こんばんわ。今日は昨日の続きです。
まずフィラリア症の症状ですがその大部分はじわじわと進行する慢性経過をたどります。
フィラリアは最終的に心臓に寄生するため、肺の高血圧から起こる咳や心機能低下により起こる全身の静脈の鬱血により様々な臓器に傷害が起こります。また心臓に負担がかかっている状態が続く為に心筋や弁に不可逆性の変性が起こり、例えフィラリア自体が駆除されたとしても一生心臓病を抱えて暮らすことになります。
そして現在はあまり見られないのですがフィラリアが大量に寄生した時には大静脈症候群と言われる状態に陥り、血色素尿や呼吸困難、虚脱などの急性症状を引き起こし放っておくとかなりの確率で死に至ります。この場合早急にフィラリアを心臓から駆除しないといけません。
…とここまで書いた通りフィラリア症は1度かかってしまうとかなり厄介な病気なのですが、月1回の投薬で簡単に予防できます。
現在一般に使われているフィラリア症予防薬は蚊から感染したフィラリア幼虫を殺す薬でなおかつ副作用がほとんど無い理想的な薬なのですが、それでもこの病気の性質上1つ大きな問題があります。それはもしすでにフィラリア症にかかっている(心臓にフィラリアが寄生している)犬がこの薬を飲んだ時その血中にいる大量のミクロフィラリアが一気に死に、それが全身の小さな血管に詰まりショックを起こす可能性があるということです。その為ほとんどの動物病院では毎年フィラリア予防薬を飼い主さんにお渡しする前に、フィラリアが寄生していないか検査しているのです。
というわけでフィラリア症について書いてみました。皆さんそろそろ暖かくなりフィラリアのシーズンが始まります。愛犬を守るために確実な予防を心がけましょう。では。
まずフィラリア症の症状ですがその大部分はじわじわと進行する慢性経過をたどります。
フィラリアは最終的に心臓に寄生するため、肺の高血圧から起こる咳や心機能低下により起こる全身の静脈の鬱血により様々な臓器に傷害が起こります。また心臓に負担がかかっている状態が続く為に心筋や弁に不可逆性の変性が起こり、例えフィラリア自体が駆除されたとしても一生心臓病を抱えて暮らすことになります。
そして現在はあまり見られないのですがフィラリアが大量に寄生した時には大静脈症候群と言われる状態に陥り、血色素尿や呼吸困難、虚脱などの急性症状を引き起こし放っておくとかなりの確率で死に至ります。この場合早急にフィラリアを心臓から駆除しないといけません。
…とここまで書いた通りフィラリア症は1度かかってしまうとかなり厄介な病気なのですが、月1回の投薬で簡単に予防できます。
現在一般に使われているフィラリア症予防薬は蚊から感染したフィラリア幼虫を殺す薬でなおかつ副作用がほとんど無い理想的な薬なのですが、それでもこの病気の性質上1つ大きな問題があります。それはもしすでにフィラリア症にかかっている(心臓にフィラリアが寄生している)犬がこの薬を飲んだ時その血中にいる大量のミクロフィラリアが一気に死に、それが全身の小さな血管に詰まりショックを起こす可能性があるということです。その為ほとんどの動物病院では毎年フィラリア予防薬を飼い主さんにお渡しする前に、フィラリアが寄生していないか検査しているのです。
というわけでフィラリア症について書いてみました。皆さんそろそろ暖かくなりフィラリアのシーズンが始まります。愛犬を守るために確実な予防を心がけましょう。では。