動物愛護法改正

８月末にに動物愛護法の改正案が成立しました。

この法改正の目玉は生後５６日以内の動物の販売・展示が禁止されるということです。ただし３年間は４５日、それ以降は法が定められる期間まで４９日に猶予される期間が設けられるようです。

 

これは生後５６日以内に母犬から離された犬には問題行動が発生するリスクが上がるというデータから割り出された数値なんですが、それ以外の面においても動物愛護の観点に基づいて当然の処置だと僕は思います。

ペットショップでの勤務経験が無いので詳しくは分かりませんが日々の診療の中で現状４０日程度で母犬（猫）の元を離れてペットショップに並ぶ子が多いと感じています。もちろん小さな赤ちゃんはかわいいのですがその半面あまりに未熟な仔犬を一般家庭で育てることへの疑問をもっていました。

家に連れて帰って早々ご飯を食べない、下痢をしている、咳が止まらないなどは日常茶飯事です。ペットショップに到着するや否や重大な感染症を発症した子も何頭も見ました。

またひどい所では先天的欠陥がある子をろくにそのリスクについて説明せずに販売していることさえありました。

 

今回の改正には販売困難になった動物の終生飼育の義務化やもインターネット販売の規制強化、自治体による殺処分の削減も盛り込まれたみたいですので上に記したようないい加減なペット販売業者、ブリーダーが淘汰され大部分の真面目で良心的な業者と飼い主さん、そして動物病院の成熟した関係が出来上がればいいと思います。

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